山田慎也（国立歴史民俗博物館副館長）のプロフィールと経歴のまとめ

Table of Contents

山田慎也のニュース

出典：NHK

今夜のクローズアップ現代では、“安心して死ねない”と題し、葬儀とお金の問題が特集されます。

番組には、葬送儀礼・死生観・宗教民俗の研究を専門とする

国立歴史民俗博物館副館長の山田慎也（やまだしんや）さんが出演します。

多死社会の日本で、葬儀をめぐるトラブルや不安が増加する背景について、

文化・歴史・民俗学の視点からわかりやすく解説する役割を担います。

山田慎也のプロフィール

出典：国立歴史民俗博物館

名前：山田慎也（やまだしんや）

生年（年齢）：1968年（57歳）

出身地：埼玉県

最終学歴：慶應義塾大学法学部法律学科卒業、同大学院社会学研究科進学、

修士課程修了後、同研究科博士課程単位取得満期退学

職業：国立歴史民俗博物館副館長、民俗学者

山田慎也の経歴

出典：X.com

民俗学への関心と研究者としての歩み

山田さんは、日本社会に根付く宗教儀礼や葬送文化を中心に研究してきた民俗学者です。
学生時代から地域の暮らし、宗教実践、年中行事など“生活文化の根”に興味を持ち、
文化が人々の精神性や共同体のあり方にどう影響するのかを深く考察してきました。

やがて関心は“死”という普遍的テーマへ広がり、
葬儀・墓制・供養・先祖祭祀といった、日本の伝統文化の重要要素に焦点を当てた研究へ進むようになります。
生と死の境界にある儀礼が、社会や家族の構造変化とどう関わるのかを探る研究スタイルが特徴です。

国立歴史民俗博物館での調査・研究活動

国立歴史民俗博物館（れきはく）に所属してからは、日本全国の地域を対象に民俗調査を実施。
現地での聞き取り、儀礼観察、古文書資料の分析など、実証的研究を積み重ねてきました。

山田さんの調査対象は多岐にわたり、
・葬儀の地域差
・供養の変化
・宗教施設の役割
・葬儀社の実務
・都市化が葬送文化に与えた影響
など、葬儀文化を取り巻く構造を多面的に捉えている点が強みです。

こうした継続的な調査によって、葬送儀礼が単なる“かたち”ではなく、
社会の価値観・家族観・地域コミュニティの変化を映す鏡であることを明らかにしてきました。

現代社会における葬送文化の変容を読み解く

高度経済成長期以降の都市化・核家族化により、葬送文化は大きな変化を迎えました。
山田さんは、この変化を“文化の断絶ではなく再編成”と捉え、
現代の葬儀が抱える問題に深い洞察を与えています。

特に、
・家族の担い手不足
・費用の不透明さ
・葬儀の形式の簡略化
・新しい供養スタイル（樹木葬・散骨・合同墓など）の拡大
といった社会的要因が、葬儀の意味をどう変えるのかについて積極的に研究・発信しています。

“幸せな弔いとは何か”という根源的問いを扱う研究は、多方面から注目を集めています。

研究成果の社会還元と情報発信

山田さんは学術研究にとどまらず、
一般向け講演、シンポジウム、書籍、テレビ出演など、社会への発信にも積極的です。

葬儀トラブルが増える現代において、
「なぜ不安が増えているのか」
「何が失われつつあり、何が新しく生まれたのか」
「社会は死とどう向き合うべきか」
といったテーマについて、専門家として丁寧に説明する姿勢が評価されています。

その語り口は“難しい話を優しく伝える研究者”として定評があり、
クローズアップ現代をはじめとする番組への出演も多くなっています。

山田慎也のXの反応

国立歴史民俗博物館(歴博)

@rekihaku

7時間

【テレビ放送のお知らせ】本日のNHK総合「クローズアップ現代」に当館副館長・山田慎也が出演します。ぜひご覧ください。「安心して死ねない葬儀とお金揺れる現場から」 web.nhk/tv/an/gendai/p NHK総合　12/8(月) 19:30～19:57 　NHK BS　12/9(火) 4:30〜5:00［再放送］