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金沢敏彦は何者?新プロジェクトXに登場!
出典:NHK ONE
日本の海底地震観測研究に長年携わり、東日本大震災後に整備された大規模観測網
「S-net」の事業を推進した金沢敏彦(かなざわ としひこ)さん。
東京大学名誉教授で、海底地震学を専門とする研究者です。
2026年10月17日放送のNHK総合「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」では、
海底に総延長約5,500キロの観測網を築いた人々の挑戦が描かれます。
地震観測網5,500キロの命綱を描く番組に登場
今回の「新プロジェクトX」は、「地震観測網5,500キロの命綱」と題した特集です。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、
巨大な地震と津波によって東日本の広い範囲に甚大な被害が生じました。
この震災をきっかけに、
地震や津波を海底で直接観測する大規模なシステムの整備が進められました。
番組では、広大な太平洋の海底に観測装置とケーブルを設置するため、
研究者や技術者、漁業関係者らが取り組んだ難事業に焦点を当てます。
S-netプロジェクトで注目される人物
金沢さんは、防災科学技術研究所で「海底地震津波観測網整備推進室長」を務めた人物です。
S-netの整備事業では、海底地震観測の研究経験を生かし、
観測網の構築を推進する立場にありました。
金沢さんは東京大学地震研究所でも海底観測装置の研究開発に取り組んできました。
長年の研究成果を、地震や津波から人々の命を守るための観測網へとつなげる仕事に
携わった研究者です。
金沢敏彦のプロフィールは?

出典:地震予知総合研究振興会
名前の読み方や年齢・出身地は?
名前:金沢敏彦(かなざわ としひこ)
生年月日(年齢):確認出来ません
出身地:確認出来ません
最終学歴:東京大学大学院理学系研究科地球物理学専門課程博士課程単位取得退学
職業:地震学者・東京大学名誉教授
金沢さんは理学博士の学位を持つ地震学者です。
大学院で地球物理学を研究し、海底における地震観測技術の発展に長年取り組んできました。
所属先や専門分野について
金沢さんの専門分野は海底地震学です。
海底地震学は、海の底で発生する地震や地殻の動きを観測し、その仕組みを調べる研究分野です。
金沢さんは東京大学地震研究所で教授を務め、2010年まで研究と教育に携わりました。
その後、防災科学技術研究所でS-netの整備を推進しました。
現在確認できる肩書は東京大学名誉教授であり、
防災科学技術研究所の整備推進室長という役職はS-net建設当時のものです。
金沢敏彦の学歴や経歴は?
出身大学や研究歴について
金沢さんは東京大学大学院理学系研究科地球物理学専門課程の博士課程で研究を行いました。
博士課程を単位取得退学し、理学博士の学位を取得しています。
東京大学地震研究所では、地震の発生場所や地下の構造を調べるための観測技術を研究しました。
特に、陸上からは直接観測することが難しい海底での地震観測に力を注いできました。
地震観測に関わるまでの歩み
日本の周辺には、太平洋プレートやフィリピン海プレートが沈み込む海溝があります。
大きな地震が発生する海域でありながら、
かつては陸上に比べて海底の観測装置が少ないという課題がありました。
金沢さんは、このような海域の地震を直接捉えるため、海底観測装置の開発に取り組みました。
小型の観測装置を開発し、日本海で初めてケーブル式の地震観測を開始した実績があります。
海底に設置した装置から観測データを継続して取得する技術は、
その後の大規模観測網の整備にもつながる重要な研究分野でした。
これまでの主な仕事や実績
金沢さんの主な実績には、海底地震観測装置の開発、ケーブル式観測システムの研究、
S-net整備事業への参加があります。
2023年度には、東京大学地震研究所の研究者や技術職員らとともに、
日本地震学会技術開発賞を受賞しました。
授賞対象となったのは
「海底における長期・多点・広帯域地震観測の実現による地震学分野への貢献」です。
受賞日は2024年3月13日です。
海底で長期間にわたって地震を観測する技術の発展に貢献してきたことが評価されました。
金沢敏彦はS-netの整備にどう関わった?

出典:www.eri.u-tokyo.ac.jp
東日本大震災を受けて進められた観測網の整備
2011年の東日本大震災では、海底で発生した巨大地震によって大津波が引き起こされました。
当時、東日本の太平洋沖では海底のリアルタイム観測が十分に整っておらず、
地震や津波の発生を迅速に把握することが課題でした。
防災科学技術研究所は、同年11月にS-netの整備事業を開始しました。
計画では北海道沖から房総沖までの広い海域に150カ所の観測点を設け、
海底ケーブルで結ぶことになりました。
海底で地震と津波を直接捉え、
そのデータを陸上へ即座に送る大規模な観測網の建設が始まったのです。
金沢敏彦が担当した役割とは?
金沢さんは、防災科学技術研究所の海底地震津波観測網整備推進室長として、
S-netの整備事業を推進しました。
この事業では、観測装置の配置、海底ケーブルの敷設、陸上へのデータ伝送など、
多くの技術的課題に対応する必要がありました。
金沢さんは、海底地震観測の専門家として、
整備計画や観測システムの技術的な考え方を説明する役割も果たしています。
2013年の政府広報では、
東日本大震災の際に三陸沖の海底観測装置が津波を捉えていたことを紹介し、
観測データを防災情報に活用する重要性を語っています。
また、日本地震工学会の会誌にも、
S-netの整備目的や観測網の構成を解説した論文を寄稿しています。
技術者や漁師たちと乗り越えた課題
S-netの整備では、広大な海域に長い海底ケーブルを敷設し、
観測装置を設置する必要がありました。
観測網の一部は漁業が行われる海域を通るため、
漁具などによってケーブルが損傷する危険もありました。
防災科学技術研究所は、水深1,500メートル以浅の漁業操業海域では、
海底に深さ約1メートルの溝を掘り、ケーブルと観測装置を埋設する方法を採用しています。
沿岸部や水深の浅い場所では、ケーブルを保護するための対策も施されました。
観測網の整備には、研究者だけでなく、
ケーブル敷設に携わる技術者や海域を利用する漁業関係者との協力が欠かせませんでした。
S-netとは?地震観測網5,500キロの仕組み
海底で地震と津波をリアルタイムに観測
S-netの正式名称は「日本海溝海底地震津波観測網」です。
北海道沖から房総沖にかけての東日本太平洋沖に、150カ所の観測装置を設置しています。
観測装置には地震計と水圧計が備えられ、地震による海底の揺れと、
津波による水圧の変化を捉えます。
各観測点は海底ケーブルで陸上局につながり、24時間連続で観測データを送信しています。
この仕組みによって、陸上に揺れや津波が到達する前から、
海底で起きている変化を直接観測できます。
世界最大級の観測網を整備した理由
S-netは総延長約5,500キロの海底ケーブルで構成される、世界最大級の海底地震津波観測網です。
観測海域は房総沖、茨城・福島沖、宮城・岩手沖、三陸沖北部、釧路・青森沖、
日本海溝の外側の6つに分かれています。
それぞれの海域に観測装置を配置し、広い範囲で発生する地震や津波を捉える仕組みです。
東日本大震災以前は、海底の観測点が限られていたため、
震源に近い場所の情報を十分に取得することが難しい状況でした。
S-netは、こうした海底観測の空白を埋めるために整備されました。
地震・津波の早期検知に期待される効果
S-netの観測データは、緊急地震速報の迅速化や津波情報の精度向上に活用されています。
金沢さんはS-netに関する論文で、海域の地震を従来より最大30秒程度早く捉え、
津波についても最大20分程度早く実測できるようになると説明しています。
地震や津波を早く把握できれば、避難行動や防災対応に必要な情報を、
より迅速に届けることにつながります。
また、海底で取得したデータは、地震の発生メカニズムを調べる研究にも利用されています。
金沢敏彦が関わったプロジェクトの成果は?
S-netの整備によって変わった地震・津波観測
S-netは2016年度から一部海域で運用を開始し、2017年4月には全海域での運用が始まりました。
それまで観測点が少なかった東日本の太平洋沖で、
地震と津波を広範囲にわたりリアルタイムで観測できるようになりました。
海底で得られたデータは、地震の規模や発生場所の推定、津波の監視などに役立てられています。
S-netの整備は、地震発生後に陸上で揺れを観測するだけでなく、
震源に近い海底から情報を得る体制を大きく前進させました。
今後の防災や観測技術への活用
S-netで取得されるデータは、地震や津波の監視に加え、
海底の地殻構造や地震活動の研究にも活用されています。
観測データを長期間蓄積することで、地震が発生する海域の特徴を詳しく調べることができます。
また、海底ケーブルと多数の観測装置を組み合わせる技術は、
日本周辺のほかの海域における観測網整備にもつながっています。
地震や津波の被害を軽減するためには、観測技術の改良と、
得られた情報を防災に生かす取り組みを続けることが重要です。
金沢敏彦の経歴やS-netでの役割のまとめ
金沢敏彦さんは、東京大学名誉教授で、海底地震学を専門とする地震学者です。
東京大学地震研究所で教授を務め、
海底観測装置やケーブル式地震観測の研究開発に携わってきました。
東日本大震災後は、防災科学技術研究所の海底地震津波観測網整備推進室長として、
S-netの整備事業を推進しました。
S-netは150カ所の観測点と約5,500キロの海底ケーブルで構成され、
地震と津波をリアルタイムで観測する日本の重要な防災システムです。
2026年10月17日の「新プロジェクトX」では、
この大規模観測網を実現するために挑戦した人々の歩みが描かれます。
出典
NHK「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」2026年10月17日放送情報
地震調査研究推進本部「日本海溝海底地震津波観測網の整備について」
(地震本部ニュース2014年春号)
防災科学技術研究所「日本海溝海底地震津波観測網:S-net」
防災科学技術研究所「日本海溝海底地震津波観測網の整備」
日本地震工学会「日本海溝海底地震津波観測網(S-net)」金沢敏彦
東京大学地震研究所「金沢敏彦名誉教授ほか 日本地震学会技術開発賞受賞」(2024年)
政府広報「科学技術で災害に備える」(2013年)



