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浜木綿子のニュース
出展:テレ朝POST – テレビ朝日
2025年10月13日(月)放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』に、
女優の 浜木綿子(はまゆうこ) さんが出演しました。
今回の出演はおよそ8年ぶり。番組では、90歳を目前にした現在の心境や、
70年以上にわたる舞台人生、そして家族との絆を語りました。
黒柳徹子さんとは旧知の仲で、
互いに第一線で活躍してきた女優同士としての共感に満ちたトークが展開。
「健康の秘訣は、舞台で培った“姿勢”と“感謝”」と語る浜さんの言葉に、
スタジオは温かい拍手に包まれました。
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浜木綿子のプロフィール
出典:マイナビニュース
名前:浜木綿子(はま ゆうこ)
生年月日:1935年10月31日(89歳)
出身地:東京都目黒区
最終学歴:梅花高等学校卒業
職業:女優(元宝塚歌劇団 雪組)
浜木綿子の若い頃

出典:X
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浜木綿子の経歴
出典:Life is 4989 – エキサイトブログ
宝塚歌劇団での華やかな出発
浜木綿子さんは、戦後の復興期である1952年に宝塚音楽学校を卒業し、宝塚歌劇団に入団。
第40期生として雪組に配属され、娘役として舞台デビューを果たしました。
抜群の美貌と華やかな存在感、そして透明感のある声でたちまち注目を浴び、
『虞美人』『春の踊り』などの主要演目でヒロインを務めました。
当時の宝塚はまだ戦後の混乱期にあり、舞台の照明や衣装も限られた環境の中での挑戦でした。
それでも浜さんは「観客に夢を届けること」を第一に考え、
毎日の練習で体を痛めながらも決して弱音を吐かず、プロ意識の高い娘役として知られていました。
女優として新たな挑戦
1961年、宝塚歌劇団を退団した浜木綿子さんは、舞台俳優として新たな人生を歩み始めます。
当時、宝塚出身者が本格的な“新派”演劇に進む例は珍しく、浜さんは自らの殻を破る覚悟で伝統演劇の世界に飛び込みました。
退団後は、初舞台『京舞』で注目を浴び、以降、『婦系図』『華岡青洲の妻』『明治一代女』『残菊物語』など、
日本の古典・文芸作品を中心に数々の舞台で主演。
観客の心に響く繊細な感情表現、柔らかな所作、そして圧倒的な存在感で“新派の顔”と呼ばれる存在に成長しました。
1970年代には、テレビドラマにも進出。『愛と死をみつめて』『細うで繁盛記』『女と味噌汁』などの名作に出演し、
お茶の間にも広くその名を知られるようになりました。
女優としての信条は「演技は心から湧き上がるもの」。台詞よりも“目”で語る演技を重視し、
一つの役に魂を込める職人気質な姿勢で後輩たちに影響を与えました。
家族・母としての生き方
1963年、浜さんは歌舞伎俳優の二代目市川猿翁(当時:市川段四郎)と結婚。
その翌年、息子の 香川照之 さんを出産します。
しかし、猿翁との結婚生活はわずか4年で終わり、離婚。
浜さんは母子家庭として息子を育てながら、女優業を続けるという厳しい道を選びました。
仕事と子育ての両立は決して容易ではありませんでしたが、
「どんなに忙しくても、家での母の顔を忘れない」を信条に、
家庭では穏やかな笑顔を絶やさなかったといいます。
香川さんが大人になり俳優・歌舞伎役者として歩み始めた際には、
「自分の足で生きることが一番の親孝行」とエールを送りました。
その後も親子の間には距離や葛藤もありましたが、
浜さんは息子の成長を静かに見守り続け、
「親子もまた一つの人生のドラマ」と語る姿が印象的です。
舞台人生の集大成と晩年の活動
1980年代から2000年代にかけては、数多くの舞台・テレビ・映画に出演。
中でも『おはなはん』『鬼龍院花子の生涯』『晩菊』『雪国』など、女性の人生を深く描いた作品で評価を高めました。
また、演劇界では長年の功績が称えられ、芸術選奨文部大臣賞(演劇部門) や 紫綬褒章 を受章しています。
2010年代以降は出演の場を減らしつつも、朗読劇やトークイベントなどで活動を継続。
「人生の集大成は、感謝を伝えること」という言葉どおり、
観客や共演者への感謝を胸に、一つひとつのステージを大切にしています。
『徹子の部屋』では、90歳を目前にしても背筋を伸ばし、
「健康の秘訣は、舞台で培った姿勢と、毎日笑うこと」と語りました。
その穏やかで上品な佇まいは、長年の舞台人生が培った“美しい生き方”そのものでした。
浜木綿子のXの反応
「90歳とは思えない姿勢と声に感動」
「徹子さんとの友情トークが温かかった」
「香川照之さんの母としてだけでなく、女優としての生き方に尊敬」
「笑顔が昔と変わらない。本物の舞台人だ」
浜木綿子のまとめ
浜木綿子さんは、戦後の宝塚から新派演劇、そしてテレビ・映画と、
日本の芸能史を駆け抜けてきた“生涯現役”の女優です。
その人生は、華やかさだけでなく、努力・忍耐・母としての愛に満ちたものでした。
『徹子の部屋』で見せた穏やかな笑顔と真摯な言葉は、長い人生を誠実に歩んできた証。
その姿は、今も多くの人々に「人生を丁寧に生きる美しさ」を教えてくれます。
出典
・テレビ朝日『徹子の部屋』(2025年10月13日放送)
・宝塚歌劇団 公式サイト
・文化庁 芸術選奨受賞者名簿
・Mainichi Kirei
・ENCOUNT
・Wikipedia 浜木綿子