内田敦（三菱総合研究所主席研究員）のプロフィールは？学歴や経歴についても！

出展：NIKKEI FORUM

 

 

三菱総合研究所（MRI）の主席研究員であり、先進技術・セキュリティ事業本部副本部長を務める

**内田敦（うちだ あつし）**さんは、日本の宇宙ビジネスと政策研究の第一人者として、

長年にわたり宇宙産業の振興に携わってきた人物です。

京都大学大学院情報学研究科を修了後、2001年に三菱総合研究所へ入社。

以後、20年以上にわたり政府・自治体・民間企業に対し、

宇宙・海洋・先進技術に関する戦略構築や調査研究を行ってきました。

 

宇宙開発・宇宙ビジネス分野の先駆者

内田さんがキャリアの中核としているのは「宇宙産業政策・宇宙ビジネスの調査研究」です。JAXA（宇宙航空研究開発機構）、内閣府宇宙開発戦略推進事務局、経済産業省などの官公庁を主要なクライアントとし、政策策定・産業構造の分析・ビジネス可能性評価など多岐にわたる調査を行ってきました。

また、宇宙産業のグローバルトレンドを調査するため、欧米・東南アジアなど海外での現地ヒアリングや市場分析にも精力的に取り組んでおり、日本における“宇宙×ビジネス”の国際的視野を支えるキープレイヤーとして存在感を放っています。

月面産業ビジョンとフロンティア戦略

2016年末、内田さんは**月面産業の民間主導を推進する研究会「フロンティアビジネス研究会」**を設立。宇宙ベンチャーispaceなどと連携し、「月面における経済活動の実現」という未来像を明確に打ち出しました。

この研究会では、「月面産業ビジョン～Planet 6.0時代に向けて～」という提言を取りまとめ、宇宙政策に新たな一石を投じます。このビジョンは、月面における輸送・建築・通信・資源活用・法制度などを包括的に扱う戦略的文書であり、政府や産業界からも高く評価されました。

また、内田さんはこのビジョンの実現を見据えた**「戦略立案・企業連携・実証計画のコーディネーター的立場」**を担っており、日本の宇宙政策における“裏方の実力者”とされています。

政策提言とシンクタンクの顔

三菱総合研究所では、フロンティア戦略グループのグループリーダーを歴任。そこでは宇宙・海洋・深海探査など、国家戦略レベルの先端分野において多角的なコンサルティング・政策分析を行ってきました。

具体的には、

宇宙関連の法整備

民間企業の市場参入支援

宇宙人材育成プログラムの提案

宇宙ビジネスの国際標準化支援

といった分野に携わっており、「国家×産業×科学技術」をつなぐ橋渡し役として機能しています。

特に、**「研究成果の社会実装」「国際ルール形成」「人材育成」「企業連携」**という4つの視点から政策に貢献している点が評価されています。これは内閣府や内外の研究機関でも注目されている考え方です。

国内外の登壇・講演実績も多数

内田さんはその知見を活かし、多数の宇宙関連シンポジウムやフォーラムに登壇しています。

日経バーチャル・グローバルフォーラム（NVGF）宇宙セッション

ムーンビレッジ勉強会（JAXA・宇宙政策委員会連携）

宇宙政策シンポジウム（内閣府・経産省・航空宇宙産業団体主催）

日本航空宇宙学会・日本機械学会などの学術講演会

では、政策的視点と民間目線を両立させた“現実的かつ夢のある宇宙ビジョン”が好評を博しており、教育的観点からも「聞きやすい・わかりやすい」として好評です。

宇宙だけじゃない、フロンティア開拓の第一線

内田敦さんの専門は宇宙にとどまりません。海洋・極域・深海といった地球上の“未開拓領域＝フロンティア領域”についても、資源開発・通信・環境観測などの産業応用を視野に、調査研究を重ねています。

最近では、SDGs達成やカーボンニュートラルとの連動を踏まえた先端技術とインフラ整備に関する提言も行っており、総合研究所の立場から未来社会を見通す視点に注目が集まっています。